手作りの雑誌です

 印刷屋さんのデータ入稿締め切りまでの3週間は、怒涛のような毎日です。皆ほぼパソコンに向かっています。長時間椅子に座ったままですから腰は痛くなるし、足は浮腫む。知り合いの整体の方に何が良い方法はと尋ねると、時々立って踵を浮かす体操をとアドバイスを受けた。しかしなかなか実行できない。疲労と闘いながら編集作業をやっています。
 どうやって作っているんですか?とたまに聞かれることがあります。全部手作りですよと答えています。
毎回の事ですが、まずは巻頭特集と特集のテーマを決めて、取材候補のリストを作ります。インスタグラムで繋がったメンバーとの情報交換が最近では主な情報源になっています。それぞれのお店に出向き取材の打診を行った後、日程を調整し取材に出向きます。

 一か所の取材で撮影した200枚ほどの写真からページのレイアウトに合わせて写真を選びます。お店が持つ雰囲気や、臨場感を表現できる写真選びは特に重視しています。記事を読みながらそのお店に行った気分になってもらえれば(本音は足を運んで貰いたいのですが)と思いながら。読みやすくするためには、文字の羅列はNG.だし、適度な余白も大切で、「バランスが大事」がもっぱらの口癖です。

写真の上部にある紙はページレイアウトの資料、左はヒアリングメモと資料を整理したもの。それらを参考にしながら編集長は鉛筆で記事原稿を書いていきます。何度も消しゴムで消しながらイメージを纏めていきます。紙と鉛筆、消しゴムが揃わないとスイッチが入らないとか・・・書きたい内容に沿った資料が揃っていないと不機嫌になる事も・・・

テーブルの上に紙を広げての作業だからなのか、子猫が邪魔をしにやってくる。紙の上にちょこんと座ってちょっかいを出してくる。紙はぐちゃぐちゃになるし、紙をテーブルの下に落としたりも・・・

特集ごとの原稿が一通り出来上がると、次はページ割りです。記事の掲載順を決めていきます。手帳サイズの大きさの紙をページ数分(84ページ)を束ねて、ページ毎に記事名を鉛筆で記入していくんです。一つ飛ばしてしまったと途中で気が付くと、全部消しゴムで消してまた最初から(涙)。一般的にはエクセルでページ割り表を作ってやるのでしょうけどね。なんとアナログなやり方なのかと、何度も変えようと思いましたが、このやり方に慣れてしまって。

印刷屋さんにデータを入稿する前の大仕事、校正作業です。原稿は各店舗様に見てもらいますが、もう一度誤りが無いかを確認します。ページに記載された文字を一文字ずつ読み上げて、誤字脱字をチェックしたり、文章の流れや言い回しを確認したりと、だいたい二人作業です。時間のかかる作業なので、何度も休憩を挟みながら、ときどき子猫も参加します。

入稿が終わった翌日は、ぐったり。しっかり休養をとって、次の号の企画に入っていきます。ざっくりこんな感じですが、読者の方に楽しんで貰えればいいなと思いながら、丁寧に作っています。

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